2015年9月、熊谷市で、住宅に侵入し小学生を含む男女6人を殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われ、一審のさいたま地裁で、死刑判決を言い渡されたペルー人の男に対する控訴審の初公判が10日、東京高裁で開かれました。
この裁判は、2015年9月、ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(33)が、熊谷市で、小学生を含む男女6人を相次いで殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われています。弁護側は、「被告は犯行当時、心神喪失状態だった」とし、無罪を主張しました。これに対し、一審のさいたま地裁は「被告に精神障害があったにせよ、自己の判断能力に基づいて犯行に及んでいる」などと、完全責任能力を認め、検察側の求刑通り死刑判決を言い渡し、弁護人が控訴していました。
東京高裁で開かれた10日の控訴審の初公判で、弁護側は「被告は事件当時、心神喪失状態であった」と改めて、無罪を主張しました。また、弁護側の依頼を受け、一審に続き、ナカダ被告の精神鑑定をした医師が出廷しました。医師は、犯行当時、妄想があったのか問われると、「あった可能性がある」と証言しました。また、医師は現在の被告の様子について「一審の際は、鑑定のため面会することができたが、今は面会すらできない。拘置所内での様子を聞いていると、悪化したと思う」と話し、弁護側は、訴訟能力の有無も争う姿勢を示しました。
検察側は、控訴棄却を求めています。
テレ玉
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